一般社団法人福岡県歯科医師会
会長長谷 宏一

新緑の候　皆様方には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

昨年、４月に発生した熊本・大分地震から早くも１年が過ぎましたが、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。また、当時の歯科医療支援活動において、歯科用品商組合からは、被災地に必要な多くの歯科関係器材をご提供いただきました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

また、昨年１０月に福岡で開催されました日本歯科医学会総会では、福岡県歯科医師会の担当により、九州歯科医学大会を併催しましたが、同時にこの会場で日本デンタルショーも開催されたこともあり、本日ご参集の皆様のお力添えにより、盛会のうちに終れましたことにつきまして、重ねてお礼申し上げます。

さて、超高齢社会を迎えた日本では、いかにして高齢者の健康寿命の延伸を図るかが大きな命題となっており、日本歯科医師会では「オーラルフレイル」の予防を提唱しております。この「オーラルフレイル」とは、直訳すれば「歯・口の機能の虚弱」となります。歯を失うなどして口の中の機能が低下していくと、バランスの良い食事を摂ることができず、要介護状態に陥ることから、口腔の健康管理をすることで生活機能障害を予防し、健康長寿に繋がります。口腔の健康管理には、我々歯科医師は当然のことながら、歯科器材や歯科材料を提供いただいている歯科用品商組合との関係は切っても切れないものであり、歯科用品商協同組合との連携は大変重要なものになると考えております。

九州デンタルショーは、福岡県歯科医師会並びに福岡県歯科用品商組合の主催により、今年度は、｢白い歯・明るい笑顔｣というテーマのもと、全国の歯科関係業者に参加願い、ＩＴ技術を駆使した歯科医療機器をはじめとした様々な最新の歯科器材を展示し、毎年、多数の歯科関係者の皆様にご来場をいただいております。

なお、今年も展示各社のご協力により、生涯研修事業のための研修を実施しており、今年度は、愛知学院大学歯学部保存修復学講座/特殊診療科教授の冨士谷盛興先生による「われない、はずれないセラミック修復～適材適所の確実な接着を目指して～」という演題で研修会を行うとともに、歯科医師会ブースでは、医療保険や医療事故、入会に関する相談窓口を設置していますので、多数のご参加をお持ちしております。

最後に「２０１７九州デンタルショー」の開催にあたり、福岡県歯科用品商組合並びに関係各者のご努力に、心から感謝申し上げます。