公益社団法人福岡県歯科医師会
会長大山 茂

　皆様方におかれましては時下益々ご清祥のこととお慶び申しあげます。

　さて、昨年の九州デンタルショーにおいては、新型コロナウイルス感染症や世界水泳の影響で何かと不便が生じる中であったものの、３年ぶりに対面で開催できましたことについて、改めて関係者の皆様に心より感謝申しあげます。
今年の九州デンタルショーにおいても開催延期となった世界水泳の影響を受けて、例年と異なる会場での開催となり、何かと準備が大変かと思いますが、ご協力の程よろしくお願いいたします。

　さて、２０１８年１２月に経済産業省が発表した「ＤＸ推進ガイドライン」を機に、医療界におけるＤＸ化も進んでおります。既に運用が始まった電子処方箋やオンライン資格確認もこの医療ＤＸの実例となりますが、運用が開始できたことは、ひとえにメーカーの皆様のご尽力あってのことです。
今後も、医療情報等のデジタル化や利活用、データヘルスの推進等、ますます加速していくＤＸ化に向けて、より一層のお力添えをいただけますと幸いです。

　とりわけ歯科診療所におけるＤＸ化は、多様化・多忙化する業務において、ＩｏＴ機器を導入することにより、日々の業務が「自動化」や「見える化」され、現在課題となっている安定的な人材確保や働き方改革に繋がるものと考えております。
また、地域の人々を支える医療や介護関係者との連携を図るためにもＩｏＴ機器の導入は急務であります。デジタル化されたネットワークの中で、医療情報・介護情報の医科歯科連携に加え、施設・行政等の多職種の関係者と共有・利活用することで、在宅歯科医療における連携がさらに進展するものと期待しております。

　日本の経済状況に目を向けますと、長引く新型コロナウイルス感染症、ロシアのウクライナ侵攻、急激な円安等、不安定な社会情勢の影響を受けた物価高騰が止まりません。このような中、メーカーや関係者の皆様における日々の努力は計り知れません。一日でも早く安定した状況になることを願っております。

　加えて、弊会のこととなりますが、福岡県歯科医師会は令和５年４月１日から一般社団法人から公益社団法人に移行いたしました。このことから、これまで以上に公益性のある活動を実施し、地域社会や県民の皆様へ貢献できるよう努めてまいりますので、引き続き関係者の皆様方におかれましてはご指導を賜りますようお願い申しあげます。

　最後に、皆様方のご健勝とご活躍、並びに福岡県歯科用品商組合の益々の発展を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。
皆様方のご来場を心よりお待ちいたしております。

福岡県歯科用品商組合
理事長山崎 龍也

　この度、「第46回九州デンタルショー2023」は「白い歯　笑顔の先につながる世代」をテーマに2023年6月17日（土）及び18日（日）の2日間、「福岡国際センター」にて開催いたします。

　例年、「マリンメッセ福岡」にて開催しておりましたが、世界水泳選手権2023福岡大会会場としての開催準備で利用が出来ないために、今年だけ会場を変更しての開催となりました。

　ここ数年のパンデミックや戦争によってさまざまな環境が劇的に変化している中ですが、昨年9月の3年ぶり開催に続きまして、今年は6月開催に向けて出展者や関係者の皆様の協力とご尽力には心より感謝を申し上げます。

　今回は昨年好評を頂いた九州の歯科大学５校のブース設置や、２階での展示が回廊展示となりどこからでも1階に降りて大型ブースや生涯研修セミナーに参加できるよう、コンパクトな会場だからこそアイデア満載の展示で昨年同様の出展者数となりました。

　昨年から導入しております、来場の際に必要な事前登録でのQRコードの読み取りにて入場システムですが、今年は来場者数のカウントのみに利用することで、よりスムーズな入場が可能になると確信しております。

　テーマにもありますが、先につながる世代ということで、歯科界を取り巻く様々な環境が変わる中、先につながる世代に何が残せるのか？そして何を伝えていくのか？これからどのような歯科界になっていくのかを見据えるため、今だからこそ出来るデンタルショーがあるのではないでしょうか。
昨年から全国のデンタルショーが開催され、さらに最新の歯科医療機材が発売になっております。会場で実際に触れていただき、情報を得ることで歯科界の活性化と発展に貢献できるようなデンタルショーを開催します。

　最後になりますが、笑顔と共に先につながる世代を見据えた九州デンタルショーが歯科医療に従事されている皆様にとって明日の一歩に進んでいく一助になれば幸いです。

　皆様のご来場をお待ちしております。