生涯研修SEMINAR

D会場

5月26日(日), 5月26日(日)

12:20-13:10

日本歯科薬品 株式会社  ]

認知症高齢者の口腔健康管理の問題と対応

認知症高齢者の口腔健康管理の問題と対応

社会医療法人 原土井病院 歯科部長/ 摂食・栄養支援部部長

岩佐 康行  先生

要約:
超高齢社会を迎え,健康寿命が重視されています。現在歯数と健康寿命の関連には多くの報告があり,高齢者の残存歯が増えていることはよいことです。しかし,認知症になると状況は変化します。セルフケアが困難となり,歯科受診の機会が減少し,周囲の者が気付かないうちにう蝕や歯周病が進行します。治療やケアに抵抗を示したり,術者の指を咬んだりする患者さんもいて口腔健康管理が困難になります。2025年には65歳以上の認知症高齢者数が700万人になるとの推計があり,社会的な問題と考えられています。認知症のタイプやステージに応じて対応しますが,今回は基本的な考え方と,重度から終末期における対応をお話しします。