生涯研修SEMINAR

B会場

5月26日(日), 5月26日(日)

14:40-15:30

Ivoclar Vivadent 株式会社  ]

総義歯と咬合 ~BPSの臨床的考察とデジタルデンチャーの展望~

総義歯と咬合 ~BPSの臨床的考察とデジタルデンチャーの展望~

佐藤補綴研究室 代表
イボクラールビバデントBPS 国際インストラクター

佐藤 幸司  先生

要約:
BPSの臨床的考察とデジタルデンチャーの展望をテーマに、今後の歯科技工とデジタルデンチャーついてお話しいたします。

最近の歯科医療ニーズの動向によると、在宅歯科医療および高齢者歯科医療の充実が求められ、義歯の質的需要が高まっています。

歯科医療現場もデジタル化による高度に発達した歯科医療技術の進歩と共に、歯が喪失した無歯顎者の疾病構造も著しく変化してきていると思われます。

義歯製作もより簡便で、客観的な根拠から効率的な“二義的人工臓器義歯“の製作システムと供給体制が求められています。

総義歯の製作で最も重要な要素は印象採得・咬合採得であると考えます。そこから模型を分析し正確に咬合器装着を行い、客観的な咬合平面の構築により症例に応じた人工歯排列と咬合様式を考察することが重要な要素であります。

無歯顎補綴の仮想咬合平面の設定基準は、歯冠修復補綴・インプラント補綴の製作ガイドラインとしても応用されています。

臨床模型の分析及び解析により、解剖学・発生学・生理学から異なる臨床症例に対する咬合平面の設定と咬合彎曲の与え方について生理学的、力学的に考慮し適切な部位に人工歯排列を行い、筋組織と口腔内に調和した咬合と咬合様式を付与することが重要であります。

今後の歯科技工展望とデジタルデンチャーついて考察し有意義な講演会になれば幸いです。